サンレミから直線距離にして10キロほどの村、レ・ボー。「フランスで美しい村」に認定されているし、なんと岩の上に村があるということで、是非足をのばしてみたかったのです。良質のオリーブ油が採れることでも有名なエリアです。
しかし、もうバカンスの季節は終わっていて、バスは週末のみしか運行せず。平日のこの日は、公共の交通手段がない。ならばレンタル自転車!と思いましたが、ホテルのマダムに「やめた方がいいわよ。すごい山の中のアップダウンのある道なので、かなり自転車乗り慣れていないと無理よ」と止められ。「ヒッチハイクで行ったら?」と真顔でおっしゃる。
「では、歩いて、ハイキングがてら行ってみよう!往復20キロならマラソンの半分じゃない!」マダムも「行くのはいいけれど、帰ってこなくてはいけないのよ」って半分呆れ顔でしたが、「ちゃんと携帯持った?水持った?なんかあったら電話するのよ」って送り出してくれたのです。山道なので、往復6時間は覚悟して。
まずは地図を手に入れるためにInformation Centreへ。しかし、ここで渡された地図、ハイキングができるような代物ではない。対応してくれたマダムもえらくいい加減な説明をしてくださり。
「ここまで来たら右に曲がって、しばらく行ったら湖が見えるからそれを左手に見ながら山を越えるの。峠までは2時間位、そこからは30分くらいかしら」って、超適当。しかし「やめた方がいいわよ」とも言わないので、そのままハイキングに突入。40分程歩いて、超いい加減な地図で湖までは難なくたどり着いたのです。
しかし、その先の山越えの道が全く分からない。標識もない。しかもあたり一面、だれもいない(たまーに何故か車が通るのですが)。携帯の電波も入ってない。何かあったら、こりゃー大変だ!と急に怖くなって、あわてて引き返したのであります。怖くなって、不思議な湖の写真を撮ることもせず。。
レ・ボー。なかなか簡単に人間様を近寄らせてくれません。笑